絶対音感を持っています。というとじゃあこの音なに?みたいな事言われたり
へーすごいと話題になりますよね。
でも私が思うに、絶対音感が必要な仕事とかってほんとに少ないと思うんですよね。
むしろアーティストで絶対音感だと、やりにくいこともあるかと思います。
私自身は相対音感なのですが、昔は絶対音感なんでないんだよ!とか自分に苛立ったり、悲しい気持ちになったり、絶対音感を持った人たちを羨んだりしていました。
今は絶対音感なくてよかった笑と思う機会が度々訪れるので、ここにその理由を書いていこうと思います。
カラオケのキー上げ下げで気持ちよく歌える
これは絶対音感の人は宿命らしいのですが、絶対音感の人は基本的にキーを変えると曲自体のイメージが変わるらしいのです。
だから、キーを変えると元の曲を知っているからキモチワル!ってなるそうです。
相対音感の場合は、キーを変えると最初違和感があるのですが、キーを認識できれば、あとは普通に歌えるのですよね。
男性が女性の歌を歌う、そのまた逆に女性が男性の歌を歌う際は、キーを上げ下げして歌いやすいところに持っていくのがうまく歌うコツの一つかと思います。
それができないのは厳しいですね。。。
友達の絶対音感の人はカラオケが嫌いだそうですが、その理由は他人が音を外すのに耐えられないそうです。素人とカラオケいけないですね笑
基準音があれば普通に音を当てられる
絶対音感の便利な点はなんといっても音を正確に当てられることですが、
相対音感だって基準音を与えてくれれば、答えられるのです。
楽器がないと音がわからないのが不便だと言うのはわかりますが、この時代に基準音を鳴らせない環境があるでしょうか。
スマホを使えばいくらでもピアノアプリなんかありますし、簡単に基準音を聴けます。
この時代は相対音感を鍛えるのが良いのではないかと思うのです。
ライブで-1キー下げした曲を歌っていても違和感を感じない
これは1つ目と似ているのですが、
アーティストの中には、ライブでは-1するとかは普通にあります。
喉を傷めないため、複数曲歌うため、曲のイメージをライブに合わせるため、セトリの流れのため色々理由はあるかと思いますが、
いずれにせよ、ライブでキーを変えるというのは往々にしてありえます。
観客として効くのはもちろん、ミュージシャンとして、ステージに立つ際も、絶対音感では無理ですね。-1したアンサンブルに耐えられないと思います。
自分の歌を-1で歌うのって絶対音感の人にしたら、多分練習しないとできないです。(すいません、多分人による?)
ただ相対音感の人は、ほぼ一発で歌えます。これが強い。現場力がある。
ライブの観客として参加するとしても、曲に違和感を覚えづらいという点でとっても利点でしょう。
例として、ONE OK ROCKのTakaさん。歌上手で有名ですが、
超人気曲Wherever You Are は-1キーで歌われます。
また、アンサイズニア、chaosmythなんかも下げて歌ってらっしゃいます。
絶対音感=成功とは限らない
絶対音感があるからと言って音楽で成功する保証はありません。
しかも絶対音感は歳を取ると衰えるので、人生100年時代に一生絶対音感で食べていけるということはできないと断言していいでしょう。
かといって、絶対音感がないほうがいいとは言いません。やはり、採譜するときは絶対音感が圧倒的有利ですし、そういう仕事のスピードが全然違います。
なので重宝がられるかもしれません。
でも相対音感でも練習すれば採譜早くなりますし、最近はAIの発達によって自動で採譜してくれるようなソフトウェあもります。
まとめ
ざっと上げてみましたが、絶対音感がないからと行って音楽の才能がないわけではありません。
逆に、絶対音感があるからと行って、音楽で成功する確証は全くありません。耳コピマンとして活躍は約束されますが。。。
私は思うのですが、小さい頃に圧倒的な時間をかけて絶対音感をつけても将来使わない可能性も大いにあるわけで、小さい頃の貴重な時間を音楽だけに費やすよりも、他のことを学んだほうがいいのかもと思ったりします。
たしかに小さい頃に時間をかけて訓練しなければ絶対音感は付きませんが、なかったとしても技術の進歩によって困らない世の中になってきたと思っており、本当に絶対音感が必要なのかを親は考えなければならないと思います。
3歳くらいの子供はたくさんのことを経験したほうがいいのかもと思います。
絶対音感がない人も、
ぜひ相対音感を磨きに磨きまくってください。
楽器を演奏できる人はインターバルトレーニングを一日一回5分でもやればどんどん相対音感が正確になりますので、ぜひお試しあれ。